2013生活者宣言! 「原発ゼロ」を都民が選択する選挙です①

この2年ともに議会活動した5人の会派 左から市橋綾子、奥山たえこ、そね文子、小松久子、すぐろ奈緒 生活者ネット・みどりの議会控室6/13 

6月14日、都政という新たなステージに向けた挑戦が始まります。今回の選挙は争点がないと言われますが、私は「『原発ゼロ』を都民が選択する選挙」だと思っています。その選挙に私がなぜ挑戦するのか、ここに記しておこうと思います。

 私は区議として10年間活動してきて、区の政策を決めるというとき、政党の論理と利益、党利党略が優先され市民の意見が切り捨てられる、という状況を目の当たりにしてきました。

 この2年間は、議会で脱原発、環境、福祉、議会改革という課題を改革する交渉権を持つために女性5人で会派を組み、幹事長としてさまざまな仕掛けを試みてきました。

 2月の議会では、政務調査費が政務活動費と名称を変えるにあたって、アルコールが供される宴会の会費までもが議員の必要経費とされることがないように、そのことを特に規定する条例案を提出しましたが、否決され、市民感覚からずれた恥ずかしい条例改悪が通ってしまいました。

 3月には、「原発事故子ども・被災者支援法」という法律に具体的な内容を盛り込み充実させるための意見書の提出も、子宮頸がんワクチンの事業見直しを国に求める意見書の提出も、議会に諮られる前の段階で、つぶされてしまっています。

 杉並区民が、議員に対する不当に優遇的な税金の使い方をよしとするとは思えませんし、原発事故の被災者に対して支援策が必要というのは、たとえ原発推進を支持する人であっても賛同できる話なのですが、いま必要な意見書が少数会派から提案されたというだけで、採りあげられない。

 子宮頸がんワクチンについても、深刻な薬害禍問題という本質がいまや露わになっているばかりか、裏に巨額のマネーが動いているのは明白と思われるのに、そこから目をそらし事業を推進する側の一方的な情報にからめ捕られている。

 これが、選挙によって選ばれた人の集まりである「議会」というところの、現実です。では東京都議会ではどうか。

 原発都民投票の直接請求運動のてん末をみれば、その実情は明らかです。

ふつうに暮らしている市民の生活実感や良識とは別の次元で、なぜか強力なベクトルの力が働いて、大きな権力を持つ側の論理でものごとが決まっていってしまう。市民の意思がそこに反映されない、そんな状況です。憲法に謳われた民主主義はどこに行ってしまったのでしょうか。