22m幅でも承服できない!「外環の2」練馬部分の都市計画手続き
外環の地上部街路「外環の2」について東京都は5月14日、練馬の一部にあたる3km区間を幅員22mの道路として整備する方針を公表しました。法的な都市計画変更手続きに入る、ということです。これに異議を唱える住民たちが5月30日、都庁で要請行動を行いました。
「外環の2」をめぐっては、必要性やあり方などについて行政区市ごとに「広く意見を聴きながら検討を進める」趣旨で「話し合いの会」が設置され、杉並区ではまだ結論が出ていません。杉並区でのこれまでの「話し合いの会」を傍聴してきた限り、「地上部街路が必要」「建設すべし」という結論はまずありえないだろうと感じています。
ところが練馬区の「話し合いの会」は6回開催後「終了した」ことにされ、おととし2012年9月には練馬区大泉地区で一部着工が始まってしまいました。こちらにも書きましたが、昨年12月にはそれより南側3km区間の形状について3つの案が示され、今回、3案のうちのひとつ「幅員22m」が素案として提示されたことになります。
もともとの都市計画「幅員40m」から狭められたことにより、立ち退きの影響も環境変化も小さくなったので歓迎すべきことであるかのように新聞などでは書かれています。ところが狭くなったことで削られたのは緑地帯。都が「外環の2」を必要とした理由のひとつが「緑地帯の確保」であることからすると、これは筋が通らない話です。
この日、住民がこのことを質問すると都は「緑の確保は緑施策でやるので…」という。それなら、緑地を増やすために街路が必要だ、というこれまでの主張はどこへ行ったのでしょうか。この説明が、不信をさらに大きくしました。
練馬と隣接する杉並区の住民も要請に加わり、この手続き中止を求めたのは当然のことと思います。