食の不安、再び!

コイ、牛に続いて鶏も

新年早々から、またまた食をめぐる不安材料が噴出しています。昨年コイヘルペス問題が解決を見ないまま米国でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が見つかり、日本の消費者にその影響が広がるなか、今度は鳥インフルエンザのウイルスが国内の養鶏場で検出されました。

鳥インフルエンザは今回初めてその存在を知った人が多いようですが、鶏だけでなくアヒル、七面鳥、などはおろか人にまで感染することがあり、香港や中国では死者が出ていると言います。先月韓国で大流行し「名物のサムゲタン(トリ鍋料理)が敬遠され料理店は大打撃」といったニュースにいやな予感がありましたが、まさかそのウイルスが日本に上陸したなんて、大変なことになったものです。

牛肉について、政府は米国に対し肉用牛の全頭検査など要望したことの結果をきちんとチェックし、最後の一頭まで安全性の確認ができない限り輸入再開すべきでないし、消費者の立場と「安全な食を供給される権利」を何よりも最優先して対処してほしいと思います。

鶏についてももちろん同様です。また、人に感染することのないよう体制を調え、万一の場合に備えるには国と都・区との連携が欠かせません。安全が確認されるまで、保健所を始めとする機関は緊張感を持って監視にあたるべきです。

それにしても、食が国内自給で完結し「地産地消」が当たり前だった時代にはこんな問題は起こりませんでした。食料の輸入量増大は何と多くのリスクを私たちにもたらしたのだろうか、と思わずにいられません。