りんごのまちから脱温暖化を発信

環境自治体会議いいだ会議 その①

今年で12回目を数える環境自治体会議は、環境政策を通してつながる自治体同士のネットワークにより開かれる全国規模のイベントです。地球規模から身近な環境問題までさまざまなテーマで、自治体関係者や市民団体、事業者、関係機関などが一堂に会して3日間にわたり環境を考え、語り合います。
5月26日から28日まで、今回初めてわたしも参加しました。

開催地となった長野県飯田市は、人口10万7000人で杉並区の5分の1、面積は杉並の約10倍です。キャッチコピーは「りんご並木と人形劇のまち」。
まちの中央をりんご並木が通り、その両側はコミュニティ道路が整備されて並木にふさわしい美しい景観を形成しています。市役所の建物は「りんご庁舎」ですし、JR飯田駅の駅舎はりんごのイメージでデザインされた建物です(写真)。

人形劇については、300年前から伝承される人形浄瑠璃がまちの文化として深く根を下ろし、また現代のプロ・アマチュアを問わず世界中の人形劇人を集めて毎夏開催される祭典は、もう25年間続いています。

「なぜりんごか」ということについては、ちょっといい話があります。戦後間もない1947年に起きた大火により焼失したまちの復興を目指すシンボルとして、6年後の53年、地元の中学生が提案して「食べられる実をつける」りんごの苗木を植え、以後50年以上、ここの在校生が守り育てているのだそうです。

茨木のり子の詩『六月』の中の一節を連想します。
どこかに美しい街はないか/食べられる実をつけた街路樹が/どこまでも続き すみれいろした夕暮れは/若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

飯田市から発信された脱温暖化・地域内循環社会に向けた議論の内容については、次回で。