都教委がこの日、「ジェンダー・フリー」という用語は今後使わない、とする見解を示したのは、ことばの問題以上に男女平等教育そのものを阻害する姿勢にもとれるため、そのことで区の教育現場に悪影響が起きては困るので、ここで区教育委員会の見解を質しておきたいと思ったのがまず1点。
もう1点は、都教委が「誤った考え方としての『ジェンダー・フリー』に基づく男女混合名簿」を禁止する通知を出したことによる質問です。杉並区では小学校全校、中学校3校と済美養護学校で混合名簿が採用されており、それは男女平等教育を推進してきた結果なのだから、いま実施しているものをやめようとか、今後あらたに実施するのはいけないとか、そういうことではないでしょうね、という念を押しておきたかったのです。
区の答弁は
● 杉並区男女共同参画都市宣言、杉並区行動計画、教育改革アクションプランに則り、男女平等教育を進めていく。
● 混合名簿はこれまでと同様に取り扱っていく。
というものでした。
都の影響で区の方針が変わるわけではない、ということを明確に語る内容だったので、質問してよかったと思います。中高一貫校の教科書採択の問題については、質問の最後に意見として述べました。