湧水みつけた! 善福寺川たんけん

川に親しむ夏休み

小中学校が夏休みに入って最初の日曜日、7月24日、「善まち」こと「善福寺まちづくりの会」として善福寺川探検に参加しました。川の水源となっている善福寺池からスタートして、自然観察をしながら川を下る企画です。

日ごろ環境保護活動や河川の問題に取り組んでいる市民グループが協力して実行委員会をつくり、準備してきました。夏休みの企画として2年前から実施してきて、今年で3回目になります。「自由研究」の題材にぴったりなので、今回も30人以上の小学生とその父母を含めおおぜいの参加がありました。

身近な池や川にいろんな種類の生き物がすんでいることに歓声を上げるのは子どもも大人も同じですが、今回の「目玉」、湧き水の調査はとくに大人にとって興味の尽きないテーマでした。指導に当たったのは「善まち」の井戸調査でもお世話になっている石川さん。慶応大学大学院に籍を置く研究者です。

もともと水量の豊富な湧水池でありながら今やすっかり枯渇してしまって、ポンプで井戸水を汲み上げて水を確保している善福寺池ですが、川には湧水地点がいくつもあります。新町橋と原寺分橋(はらてらぶばし)下の湧水がよく知られていますが、それだけではないようです。

下流に進むにつれ川の水量がふえていくのは、湧水があるからなのです。湧水地点は冷たい水が流入しているので、石川さんのあとについて川の中をざぶざぶゆっくり歩くと、水温の違いが体感できます。

参加者のIさんが「こんなに自然が豊かなところに外環だなんてねえ〜」とあきれたようにつぶやいた言葉に、私も同感です。地上にせよ地下にせよ、この地域に外環道を建設しようだなんて、とても賛成できません。

写真は、「ほたるの水路」と「教室での様子」です。