「若者世代が地域に位置づけるしくみを」「若者が抱える問題解決には当事者の参加が必要」・・・などの提案は先の都議選政策として訴えてきたことですが、この視点が区の施策にもいまひとつです。
でも子育て世代や若者世代が情報発信できるしくみが重要であることは区も認識していて、「子育てサイト」の構築や、子どもの企画によるフォーラムの開催など「青少年自立応援プロジェクト」に取り組む、と答弁がありました。
「すぎなみしあわせ文庫」として作成された『ココロマメ』に関しては疑問を述べました。「しつけ読本」として作成に入ったものがなぜ「物語」として出来上がったのかがまず1点目。2・3点目として、読んでも趣旨がよくわからないことと、健やかな心身の発達支援というなら既存の文学作品にも優れたものがあるのに、と感じたことです。
学校教育に関することが子育ち・子育てには多く含まれるのに、「教育ビジョン」との重複を避けるため、として「行動計画」から省かれているのは、いかにも縦割り行政の手法です。子どもを軸に据えて見たとき、「構想」の理念を教育施策に生かすことがぜったい必要で、児童福祉と教育の分野が分かれているのは不自然だと思うのですが、行政側にはこのことがなかなか通じません。だから質問としては「教育委員会との連携を」ということになります。
区は「計画を全庁的に進めていくため」、教育委員会も含めた「推進委員会」を設置すると言っています。どのように機能するのか、見ていくことにします。