外環 青梅街道ICはハーフでもいらない 

決算特別委員会の議論から ①

10月5日から16日まで、区議会の2005年度決算特別委員会が開かれました。杉並区では全議員が委員としてこの会議に参加します。私も4回質問に立ちました。その報告を連載します。

最初の質問日、6日は、外環の環境アセスに対する区長意見を都知事に宛てて送付する締め切り(10日)の直前。区長意見に要望できる最後のチャンスなので、道路交通対策特別委員会に続いて外環を質問のテーマにしました。

区長意見に盛り込む内容は、環境清掃審議会が出した意見がもとになります。審議会の意見とは、区長の諮問を受けて出された答申のこと。

答申ではこれまで出されてきた環境面での問題点がほぼ網羅されていると思いましたが、ただ、その表現はもっと厳しく書いてもよいのでは、と感じました。とくに青梅街道インターチェンジ(IC)と「外環ノ2」については区長意見で明確に「反対」を述べてほしいと思い、この2点に絞って質問しました。

青梅街道ICは練馬区側だけに出入り口のある「ハーフ」とされましたが、その環境影響は「フルインター」のときと同様と考えられます。「ハーフ」なら大気汚染度が「フル」のときの半分になるなどありえません。

杉並区は3年前、青梅街道ICについて専門家会議の答申を受けて「反対」を表明したとき、8項目の理由を挙げましたが、その項目は「ハーフ」であろうと存在するはずです。ならば「ハーフでもいらない」と言明すべきと思います。

「外環ノ2」は、1966年に外環建設が都市計画決定された当初の地上部道路ですが、計画が地下道になっても依然として「計画上は存在している」ことが問題と、以前からPI協議会、PI会議をはじめ多くの場で指摘されてきました。

練馬区のように「地上部道路は必要」という立場もあるので、地下道と同時に議論されなければならないのに、国と都はこの計画をいまだに放置しています。この際区としてこの計画に対する賛否を明確にするべきだと思うのです。