はじめは児童館行政について。今年2月に設置された「あり方検討会」が出した報告書の素案に書かれた内容から質問しました。
杉並区は1960年代より「1小学校区1児童館」をめざして施設整備を進め、91年には41館が設置されてその方針をほぼ達成しました。杉並において児童館が、子どもの居場所、地域の遊び場として、また親同士の学びあいの場として果たしてきた役割は大きいと評価しています。
児童館の職員には、非常勤も含め子どもについての専門性や福祉的視点が求められます。学校と異なる姿勢で子どもに接することで、側面からのサポートにもなっており、学校に行けない子が児童館には行けるというケースもあるでしょう。児童館事業は今後、区民・NPOなどとの協働が進み担い手が多様になっていくと思われますが、理解ある職員やスタッフの存在が欠かせません。
区も職員の専門性の確保とスキルアップの必要性を認識していて、子育て支援全体の企画や運営、関係者への助言・・・などの役割も求められることから、研修の充実を図り関係機関との連携を強化したい、と答えました。
学童クラブが学校内に移転することを望む声がありますが、子どもが健全に育つ上でそれが必ずしもよいとは思いません。一日中、学校という環境の中で過ごすことは、ストレスになるのではないか。学校以外に放課後の時間を過ごせる場が子どもの成長には必要と考え、区の見解をたずねました。
これに対し区は、学童クラブの学校内への移転について、「利用状況や利便性、学校との連携を考慮して検討すべき課題」と答え明言は避けました。