愛犬家たちから要望の多かった「ドッグラン」の試行が1月15日から桃井の原っぱ広場で始まり、ちょうど1か月たちました。運営管理するボランティアグループを立ち上げ、準備の手順を踏んでようやく実施にこぎつけたものですが、順風満帆というわけにはいかないようです。
大型犬には狭いこと、すぐ近くの集合住宅の人にとってイヌのほえ声が迷惑になる可能性があること、などは当初から予想されました。もうすこし時間をかけて様子を見てみないとわかりませんが、愛犬家とイヌ苦手派がともにお互いを理解することがなければうまくいくはずがありません。
一方ネコ派にとって関心の高い動きが昨年より区内で進行しています。動物との共生を考える懇談会が設置されて議論が進み、行政計画としての「動物との共生」プランづくりに向け提言が示されています。
この提言がネコ派にとって気がかりなのは、飼い主のいないネコを増やさないために(捕獲する前提で)野良ネコにえさをやる行為が苦手派に理解されず、「無責任なえさやり行為」とみなされて罰則を設けようとする方向が見える点です。
イヌ、ネコいずれも、好きな人と嫌いな人との溝は大きく、埋めるのは容易なことではありません。でもイヌもネコも命があって人をいやす力をもち、家族の一員たりうること、だから動物福祉の視点が必要なことは確かです。
私はとくにイヌ派でもネコ派でもありませんが、動物とともに暮らせるまちがぜったいに好きです。