浅野史郎氏のメッセージに共感

予算特別委員会での意見開陳より②

地方の政治が重要です。民主主義社会の基本は基礎自治体における住民自治であるはずですが、都と区のあり方の議論は相変わらず平行線をたどったあげく、既得権益を離そうとしない都によって、財源配分の数合わせに終わっています。都が変わらなければ、区における自治は実現できません。

その意味で、都知事選挙には大きな期待を寄せています。「政治をあきらめるな」と先日出馬を表明した浅野史郎氏のメッセージに深く共感し、新知事の誕生と新たな都政の幕開けのため、生活者ネットワークは力を尽くす所存です。

さて、杉並区の2007年度予算編成は、統一地方選挙を控えた時期であることから、約20億円を財源保留した準骨格予算として提案されました。歳入として個人所得の改善や税制改正の影響、都区財政調整による交付割合の増を見込み、一般会計で前年度の110.8%という大型予算が組まれています。

歳出では実施計画に基づいて、おおむね97%の事業に反映され、また区債残高ゼロをめざして減税補てん債の繰り上げ償還を実施するなど、財政健全化への努力を評価するものです。

予算配分の重点として少子化対策、教育改革、環境対策を挙げていることも、各論において若干の疑義があるものの、基本的には賛同できるものであり、2007年度杉並区一般会計予算、各特別会計予算、ならびに関連諸議案について賛成しました。

次回から、委員会で言及できなかった諸問題や再度強調しておきたい事柄について述べた意見を掲載します。