エコスクール 造るプロセスからの子ども参加を

予算特別委員会での意見開陳より④

環境対策の重点事業のひとつ、エコスクールについて。

学校の校舎を地域の環境学習の拠点に、という試みは評価します。ただせっかくのこの機会に、ハード部分を設計する段階から、あるいは少しでも早い段階から、子どもが参加してその意見が取り入れられるようなしくみを位置づけてほしい、と思うのです。

説明会を開いて一方的に説明する、そのときだけ意見を聞く、というのではなく、「この学校は自分も一緒につくった」と子どもが実感できることが重要です。ゆう杉並を子ども参加で造り上げた実績のある杉並区ならできるはずです。

子ども以外にも学校の教師たち、地域の人、保護者、学校運営にかかわるNPOなど、関係するすべての人たちに情報をオープンにし、みんなが環境問題について考えながら施設づくりに参画できることが望ましいと思います。

何より、つくりあげてゆくプロセスに参加することの教育効果は計り知れないほど高いと考えます。プロセスこそ環境教育の実践。そこへの参画なしに緑化を推進しても半分の教育効果しかない、といっても過言ではないと思います。

校庭の芝生化が現場では必ずしも歓迎されないのは、そのような原因も考えられるのではないでしょうか。

また、ハード面と共に、児童・生徒の環境意識を変えCO2削減をめざす省エネ行動を促すことも重要です。区の省エネ行動計画が策定されましたが、子どものころからの実践が有効であることからも、環境課と教育委員会がきちんとした連携を図りながら取り組むことを、あらためて求めました。