手づくりベーコンの香ばしさがたまらない

里山体験は楽し その②

燻製づくりの得意なNさん指導による「協同村でベーコンづくり!」は毎年夏の恒例企画です。あきる野市にある生活クラブ生協の施設「協同村」に仲間20人で行きました。恒例とはいっても私は初参加。協同村も10年ぶりです。

「協同村」は施設というより古民家のある農園、プラス自然庭園、プラス渓流つきのキャンプ場、というより里山そのもの。アウトドア好きならいろいろな楽しみ方ができるおもしろ空間です。

10年前に訪れたのは、生協活動で広報委員になったとき、研修として写真の撮りかたと原稿書きの実習をここでしたのでした。そのとき燻製づくりをしに来ていた他のグループがあって、スモークしたサケやイカ、鶏肉、ゆで卵などのおすそ分けにあずかり、煙であぶったおいしさが忘れられずにいました。

さて、この日のベーコンづくり。肉担当者は3日か4日だったか、事前の下準備が必要です。塩をしてねかせて、水分をとり、スモーク箱に吊るすためにタコ糸でしばって。スモーク材は、Nさんが剪定後捨ててあったのをもらってきたといって、切り落としたサクラの枝です。

サクラにいぶされる間、待つこと2時間。果たして出来上がったベーコンの香ばしいこと!スモークの力でえもいわれぬ風味が加わるのはマジックとしか思えません。ビールまでがおいしくなるのはもちろんです。

スモークにはまる人がいるのは納得できます。野外で、火との対話があり、シンプルな調理なのに複雑に奥の深い作品にできあがっちゃうんだから。同じスモークでも、タバコと違ってこちらはなんと健康的なスモークなんでしょう。

お土産に持ち帰ったベーコンは、その後も毎日わが家の食卓に独特の香りを運んでくれています。