製造日こそ表示が必要ではないか

消費期限・賞味期限て何なの?

食品の表示にかかわる問題がここのところまた、発覚ラッシュです。ミートホープもひどかったけど、「白い恋人」「赤福」「御福餅」の表示偽装の悪質さも負けてない。それに比べれば「ミスド」で期限切れシロップを「そうとは気づかず」使っていた問題などかわいいもの・・・と思ってしまいます。

これらの事件が許せないのは、故意に製造日や消費期限を偽ったからで、そのために消費者から「まずい」という抗議はなかったし健康被害の訴えもなかったとみてよさそうです。つまり消費者にとっての「実害」はなかったわけです。

もっとも「御福餅」では基準を超える雑菌が検出されたというから、実害がなかったのは運がよかっただけでしょうが、それは衛生管理の問題といえます。

ということは、消費期限や賞味期限て何なの?

だいたいわが家では、消費期限も賞味期限も切れた食品をほぼ毎日食卓に出していますがそれで具合が悪くなったことは一度もないです。もちろん傷んだものは処分しますが、少々のことなら工夫して食べてしまいます。

それは何も私だけではなくて、どこの家でもふつうに行われていることだと思います。自分の目や鼻、舌などの味覚を働かせて判断しているからです。

消費期限や賞味期限表示が義務付けられたのはJAS法では2003年からですが、食品衛生法ではそれよりさかのぼって95年の改正によります。それまでは「製造年月日」の表示が義務とされていました。

95年以降、製造日は「表示してもよい」として義務ではなくなり、03年からは加工食品の期限表示が義務となったのですが、私に言わせれば生産歴を明らかにし「製造年月日」こそ表示が必要で、この義務付けはなくしてはいけないものでした。製造日を確認したうえで「いつまでに食べるか」を自分で選びたい。

ただし、「正しい」表示でなければならないことはもちろんです。

写真 菊薫る秋 10/26バスツアーで訪れた葛飾区の史跡山本邸で