提唱者・北川正恭さんが語る「マニフェストの意義」

政治を変える「気づき」の道具

19日のローカル・マニフェストづくりスタート集会で講師にお招きした北川正恭さんは、開口一番「その活動で大きな『気づき』を私に与えてくれた生活者ネットに敬意を表し」今日はこうして伺った、と言われました。

超多忙のところを超安いギャラにもかかわらず、私たちの集会に賛同して来てくださったのだから、まんざらお世辞だけではないと思います。北川さんの約1時間の講演の中に「気づき」という言葉が何度か出てきたのは面白いと思いました。

政治とはこんなもの、という思い込みから解かれて「気がつく」。内発的に広まる。そこから変化が生まれる。改革が始まる。その道具となるのが「マニフェスト」だという論にはちょっと戸惑いましたが、なにしろ提唱者なので語り口の熱いこと。

北川さんが提唱した5年前から急速に普及して、いまや首長の選挙では標準装備になってきたマニフェストですが、それを地域政党の、少数会派の私たちがつくる意味はどこにあるのか?という疑問は私たちの中にも当然あります。

この問いには、北海道恵庭市や佐賀県の首長選で出された絵本スタイルのマニフェストが答えのヒントをくれました。

また私たちの内輪の勉強会にいつも付き合ってアドバイスをしてくださる「自治創造コンソーシアム」事務局長の井上良一さんは、マニフェストを評価することの意義について話し、事後チェックこそ大事なんだと納得させられました。

これまでの井上さんを交えての勉強会では、山田区長のマニフェストや区の行政施策を見直し、いまの杉並・生活者ネットの政策と照らし合わせて、イメージを膨らませてきています。これからそれを形にしさらに肉付けしていくには、大勢の人たちの参加が必要です。

集会には他区市の生活者ネット仲間が多く参加してくれました。今年は東京中でローカル・マニフェストづくりが流行るかも。