これらのうち、まだ一部の工事は続くのですが、子どもたちは新しい校舎が気に入ったようです。落成式のあいさつで校長が「子どもたちの登校時刻が早くなった。子どもが行きたいと思う学校になりました」と言っていたから。
内装に多摩産のスギ材がふんだんに使われたおかげで、教室が木の香りにつつまれているのは、大人にも快適なことこの上なし。区議会で以前視察した近畿地方のエコスクールで、木材が豊富に使われた校舎をみて、杉並ではこれは無理だと思い込んでいましたが、やればできることでした。
丸田頼一・教育委員長があいさつで四川大地震に触れられていて印象に残りました。「中国は76年にも唐山地震で甚大な被害を受け、そのときの教訓から建築の耐震規制ができたはずなのに、今回6,900棟もの学校が倒壊した。教訓が生かされず多くの子どもが犠牲になってしまった」。
丸田先生は地震のあと唐山に調査に行き被害状況の分析やその後の耐震対策に取り組んだとのことで、複雑な思いがあるようすでした。
屋上の芝生コーナーでは、来週の運動会に向け子どもたちが組み体操の練習中でした。みんな靴も靴下も脱いではだし。倒れたり崩れたりして芝生の上に寝転がる、その気持ちよさそうなこと。
校庭の芝生工事はまだこれからですが、手入れに手間がかかる、その仕事が親に押し付けられ駆り出される、養生期間が長いのでその間子どもは校庭で遊べない・・・など批判されることも多い芝生。なんとか首尾よく進めばいいのですが。