23区で4月から本格実施が始まったプラごみ「サーマルリサイクル」。杉並のように容器包装リサイクル法に定められたとおりに資源化を進める区もあれば、プラスチックをすべて「可燃ごみ」として焼却している区もあり、状況はさまざまです。
清掃事業が区に移管されて区ごとの事業になったため、このようなことがおきています。プラ懇代表の須田春海さんは「自治権の発揮は本来なら望ましいことだが、この問題に関しては各区の対応が異なるのは納得がいかない」と訴えます。
隣り合う区同士、容リ法にのっとって資源化を進めるために連携しようじゃないか、ということがあっていいはず。だからこの日の集会のタイトルは「となりの区はどうしてる?プラスチックは資源じゃないの?」。
参加呼びかけに応じた5区(江戸川、世田谷、中央、目黒、杉並)から行政のリサイクル担当者が報告者として招かれ、各区の事情が説明されましたが、区同士の連携に関しての質問には消極的な答えしか出てきませんでした。
でも、杉並の取組みに影響を受けて中野区が「その他プラ」分別収集の区内全域実施を予定するなど、実際には効果が現れてきています。
各区のプラ資源化取組状況を5月に調査した結果を見ると、2年前の区長の意向調査のときより明らかに「燃やさない」取り組みは拡大しています。これを23全区にまで広げるにはどうしたらいいんだろう?——それをみんなで話し合うことも「プラスチック懇談会」の役割のひとつといえます。