林や畑もエコスクール

身近な自然に親しむことからエコ学習

(社)日本建築家協会の杉並組織「JIA杉並」が、7月19日エコスクールについての講座を開くと聞き、行ってみました。サブタイトルは「環境学習をどう進めるか」。エコスクールを環境学習の視点からとらえるのは、最新設備で改築するばかりがエコスクールではないはずと思っている私の関心と重なります。

学校での実践として、杉並第9小と泉南中の校長から事例報告。杉9小の取組みで印象に残ったのは、総合的な学習で「チョウを呼ぶ木を植えよう」という授業をしたときに植木屋さんに来てもらったというエピソードです。

プロの職人の話に子どもたちが耳を傾け、言われたとおりに作業に取り組んだ、それだけのことですが貴重な経験だったろうと想像します。

泉南中では1年生のコメ作り、3年生は修学旅行として岩手県で農業体験など、農業を積極的に教育に取り入れていること、また食育と環境教育を連携させていることに感心しました。食糧の自給率やフードマイレージについて授業でふれるそうです。自分の食べているものから世界が見えるようになることこそ、ほんとうの食育だと思います。

ただ中学生で虫が嫌いという子は多い、という校長の話にはちょっとショック。チョウ、ガなども全然ダメなんだそう。別の人の発言にあった、若い先生たちは生活経験がない、という話とつながっているのかもしれません。

きっと、日常生活で虫に接する機会がうんと減ってしまっているのです。だから、虫や自然の生物に意識的に触れる機会が子どもも大人も必要なのでしょう。

21日は生協の運動グループ協議会の夏休み恒例行事となった「林と畑の生き物しらべ」にスタッフとして参加。いつも思うのは、どんな雑草のひとつにも、そこにすむ爪の先ほどの虫にもちゃんと名前がありその名前の由来があること。

そして今回とくに思ったのは、この林や畑がなくなれば、この生き物たちのすむところがなくなっちゃうぞ、ということです。身近な自然が守れないでどうして地球環境が守れるでしょう。エコを学び実践する場は林や畑にもあるということです。

写真 林と畑の生き物調べ 林の中でカブトムシを発見 7/21
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