またサウンド オブ ミュージックの舞台ですが、考えてみると映画の中で音楽好きのトラップ一家がモーツァルトについてふれていなかったのは不思議です。
不思議といえば、今年はカラヤンの生誕100年にあたり、日本ではTVで記念の特別番組がつくられたほどなのに、当地ではそれらしい広告が見当たらないこと。町のなかを流れるザルツァッハ川にかかる橋のひとつ、マカルタ橋のたもとにカラヤンハウスはありますが、いつもの年と変わったところは見られません。
観光客に日本、韓国、中国の団体客をほとんど見かけないのは、原油高とオリンピックのせいでしょう。北京の熱狂はTVの一部の番組とインターネットを通じてしか伝わってきません。
そこへとびこんできた「グルジアにソ連が空爆」のニュース。戦闘地がまたひとつ、増えてしまった —。
これから観るのを楽しみにしているグノーのオペラ「ロミオとジュリエット」では、ロシア人のアンナ・ネトレプコの出演キャンセルにより、グルジア人のソプラノがジュリエットを歌うことになっています。大役を新人が立派に歌いきれるよう、応援したい気持ちがいやが上にも大きくふくらんできます。
写真 サウンド オブ ミュージックにも出てきたミラベル庭園で