こんなに暑くなってしまって、もう元には戻れない。CO2排出削減なんて無理。そう思いこんでいたところへ、「2050日本低炭素社会シナリオ」という、救世主のような提案が発表されました。これによれば、2050年に温室効果ガス70%削減は可能、だそうです。
シナリオをつくったメンバーの一人で国立環境研究所の主任研究員、藤野純一氏の講演会に6日、行きました。72年生まれという若い研究者ですが、去年シナリオが公表されて以降、あちこちで名前が見られるようになりました。
シナリオチームの結論は、「CO2排出量70%削減は、エネルギー需要の40%削減とエネルギー供給の低炭素化によって可能」と。そしてそのための12の方策として示されたのは、決して過剰なガンバリズムや苦しい忍耐を強いるものでないところがうれしい。
たとえば、建物の断熱、省エネタイプの家電などトップランナー機器のレンタル、農業の旬産旬消、国産木材の使用、グリーン購入、歩いて暮らせるまちづくり、など、いわば「スローライフのすすめ」または「ライフスタイル転換のすすめ」といったところです。
そして重要にして効果的なポイントは、削減実績の「見える」化と、「炭素に価格をつける」こと。どちらも、がんばった人がほめてもらえる・省エネするとお金がもうかる、という結構なしくみで、これならたしかに実現できそうです・・・。
もうじき始まる区議会定例会の一般質問で、私はこのテーマ「低炭素社会に向けた取組みについて」、質問しようと準備中です。
写真 杉並ネット環境部会