省エネ相談窓口が実績をあげてきた

消費者が安心できるしくみに——区議会質問より②

06年に区が策定した地域省エネ行動計画で、家庭での省エネ作戦としてあげられた総合相談窓口が、先の6月より実施されています。議会で「エネルギー・カフェ」を提案した者として、実現に一歩近づいたことでもあり、歓迎しています。

省エネ行動はライフスタイルにかかわることであり、また省エネ効果を高めるには住宅構造が大きく影響します。そのため専門家による適切な助言が有効で、相談から住宅の診断、さらに改修へとつなげることも必要になってきます。

改築・改修の時に耐震とともに省エネの視点も取り入れるべきですし、実際個人の住宅でもそのようなニーズは確実に増えています。始まって3か月で117件の相談実績があったとのこと。消費者の立場にたった、安心して相談できるしくみとして機能するよう、拡充に努めてほしいものです。

また再生可能エネルギー推進について。石油や石炭、原子力などの限られた資源を消費することによって得られるエネルギーと違い、自然現象の中で新たに生産可能なエネルギーの導入を、思い切って進めていかなければなりません。

もっとも、原子力に関しては、有資源であることより安全性に信頼がもてないことのほうが問題としては重大なので、もとより推進する立場にはありません。

区は太陽光発電システム機器設置助成に取り組んできましたが、助成したあとのフォローとして、すでに設置した世帯同士が情報交換できるようネットワーク化を促す、体験談の発信の場をもうける、などの施策が求められるところです。

設置者がグループ化されることで、技術的あるいはシステム上の改善などメーカー側にはたらきかけることもしやすくなり、自然エネルギー関連の市場を活気づけることにもなります。

区の取組みを求めましたが、NPO活動法人のネットワークがあるので考えていない、と答えるにとどまりました。

写真 省エネ相談窓口は、区役所ロビーとあんさんぶる荻窪1階で月1回ずつ開設される