白鴎有志の会、都教委に教科書採択制度の改善を求める

現場の声の尊重を要請

今年は中学校の教科書採択が行われる年。都立白鴎高校有志の会は、前回の採択時に、現場の教師の意向を無視して「つくる会」の社会科教科書を無理やり選んだ都教委に対し、改善を求める要請を3月5日に行いました。

「有志の会」メンバーは、白鴎につづいて次々と「つくる会」の教科書が押しつけられた都立小石川、両国、桜修館(元都立大附属)高校の卒業生たちとともに都庁を訪れ、教育委員長にあてて請願書を提出しました。

その全文を下に掲載します。なお「白鴎有志の会」についてはこちらを参照ください。

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東京都立中学校の教科書採択制度の見直しを求める請願

請願事項
東京都立中学校及び東京都立中等教育学校(前期課程)の採択制度を、当該校教職員の意向が尊重されるように改めること。

請願理由
都立中学校及び都立中等教育学校(前期課程)並びに都立特別支援学校の小学部及び中学部用教科書の採択に関する作業が間もなく始まることと思われる。従来の採択においては「教科書選定審議会」の委員に当該校の教員がほとんど入っておらず、その上「調査研究項目」を設定するのも教育委員会事務局であり、それを基にした「選定資料」も必ずしも尊重されていないのが実情である。
そもそも学校で使う教科書はそれを使って授業をする教職員が眼前の生徒の状況を見て選ぶべきものである。政府自身も、ILO・ユネスコの共同勧告(「教師の地位に関する勧告」1966年)を受け、「規制緩和推進計画の再改訂について」(1997年)の中で「将来的には学校単位の採択の実現に向けて検討していく必要がある」と閣議決定している。
そもそも中高一貫校は、中学、高校と連続した教育を進めるものであるから、各校の特色に基づいて当該校の教職員が教科書を選定するというのが正しい方法だと考える。
しかし、東京都教育委員会は、教育・教科の専門家でもない教育委員が、教科書内容について議論することもなく、「教育委員の無記名投票の結果」というだけの理由で採択している。その結果、中高一貫校は各校ごとの特色ある教育をうたっているにもかかわらず、各校の特色を無視して6校全部に同一の「歴史」「公民」教科書が採択されるような不合理な事態が続いている。
このような状態を解決するために、例えば、「中高一貫校(付属中も含めて)に、校長を長とする教科書選定委員会を設置し、その下で各教科教員による教科書研究を行い、中学、高校と連続した教育を進める見地から、各校の特色に基づいて使用教科書を選定する」といった仕組みに変更するように請願する。

日本国憲法第16条及び請願法の規定にもとづき、以上の請願を行います。 請願法第5条により文書での誠実な回答を求めます。