秋空の下「外環ノ2」予定地をあるく

市民発のイベント「外環ウォーク」に140人参加

「外環をつくるより水とみどりを残したい」と声を上げる人たちが区境・市境を超えて連携し、屋外ウォーキングのイベントを9月から連続展開しています。外環予定地を歩いて実感する「外環ウォーク」は三鷹編、世田谷編が9月に終了し、10月11日は杉並編。

外歩きに最適な秋晴れの日曜日、善福寺公園から南下して立教女学院わきまで、ほぼ計画線に沿いながら一部ジグザグ道のウォーキング。140人もの参加がありました。

外環予定地はイコール「外環ノ2」予定地ということ。図面と照らし合わせながら実際に歩いてみると、幅員40メートルというのがいかに広いか、閑静な住宅街を突き抜ける計画がいかに無謀かがよくわかります。

先日の決算特別委員会の質疑では、「外環ノ2」予定地内の住宅戸数は何戸になるのか質問したところ、「都市計画決定上は」というただし書き付きで「370戸」と答えが返ってきました。40m幅で距離1.5㎞の中に370だと。

そんなはずはないでしょう、もっと多いはずと言おうとしましたが「都市計画上」の数値以外の公式データはないのだ、ということに気がつきやめました。1966年の計画が生きているのでデータも更新されないままなのでしょう。

予定地内には数か所、もと住宅だったと思われる空き地がありました。外環建設を見越してすでに立ち退いたのか、武蔵野市の土地開発公社が買い取ったということですが、なまじ計画が「生きている」ために生かされない土地があるのはもったいないことです。

ウォーキングの最終地点は井の頭公園の「三角広場」。

「外環ノ2」の計画廃止を求めて裁判を起こしたご主人の遺志をついで係争中の武蔵野市民や、神田川の浄化活動をしている三鷹市民、公園に生息する絶滅危惧種の観測調査をしているひとなどの「外環より大事なもの」が語られ、「やっぱり外環も外環ノ2もいらない」という思いを共有しました。