「石けん使用」のルールが杉並でもほしい

09年第4定例会議会質問より⑥ 石けん編その2

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石けんの優位性は、環境問題に関心のある人たちの間では当然のこととして知られ、杉並区でもかつては地域区民センター7館の連絡会で「石けん使用」を申し合わせていたと聞きます。ところが先の調査活動で、それがいつの間にか忘れられてしまったことがわかりました。

地域区民センターの手洗い用として石けんを置いていたのは1か所だけ。また「石けん使用」の申し合わせが以前あったということを知っているのはごく限られた人だけになっていました。

つまり自治体としてなんらかのルール化が必要なのだと思います。

ある市民団体の調査によれば、全国で30自治体が石けん推進の要綱をもち、うち20自治体で「合成洗剤使用禁止」「石けんへの切り替え」などを規定。23区内では、江戸川が「石けん使用指針」を定め、世田谷、荒川、中野などで環境行動または指針として「石けん使用」を促しています。

杉並区でも環境基本計画や行動計画などに石けん使用を盛り込むべきでは、と見解をたずねました。果たして区の答弁は—。

「石けんは合成洗剤に比べて水中での分解性が高いため環境にもよい」と認めつつ、最近は合成洗剤も改善されているので「今後とも石けんに限らず環境負荷の少ない洗剤の使用を推奨していく」とのこと。

この「今後とも」という言葉がひっかかりました。なぜなら今ある区の方針などで「石けん」に触れているのを見たことがなかったので。洗剤の使用に関してすでに何らかの指針が出されていたのか、それとも今度の環境基本計画改定に関連して「これから」盛り込まれることになるのか、確認したいと思い再質問しました。

環境清掃部長の答弁は、「これからの改定の中では盛り込んでいきたい」というもの。どのような記述になるのかわかりませんが、確かな変化です。ほんとうは「石けん」の一語を入れてほしいけれど、小さな変化を歓迎したいと思います。