教育基本法06年改定はやっぱりまちがいだった

教科書採択を前に改めて思う

高円寺駅前で 保坂さんと
高円寺駅前で 保坂さんと
前回も書いたように(こちら)、ことし小学校の教科書採択にむけ教科書の内容が大きく変わったのは、教育指導要領が変わったためですが、それは教育基本法が06年12月に改定されたことによります(ふつうは「改正」といいますが「よくなった」と思えないので意地でも「改正」と言わず「改定」と私は呼ぶことにしています)。

安倍政権だった当時、教育基本法が悪いので子どもが悪くなった、教育が悪くなったというフィクションを世論にでっち上げるため、ごていねいにというか厚顔無恥にも「やらせ」のタウンミーティングを全国各地で開催してシナリオ通りに進行し、「公共の精神」だの「家庭教育が」とか、戦前回帰が望ましいと国民の多くが考えているかのような民意の偽装が行われたことを、あらためて思い起こさずにいられません。

そう考えると、いまの民主党政府ではあきらかに情報公開が質・量ともに広がっています。自民政権のときと何も変わらないじゃないか、というのは違うと思います。絶対にあのころのような自民政権に戻してはならないのです。

人って忘れやすいから、ときどきはそのことを思い出すようにしないと。その時どきの目先の論争に気をとられて熱くなってしまうと、本質を見失い選挙のときに間違った判断をしてしまうことになりますから。

また、あのタウンミーティングに莫大な税金が投入されていたことを国会の場で白日の下にさらしたのが保坂展人さんだったこと、保坂さん以外にだれがそのような問題点を見つけ出せるのかと思うと、先の参院選での落選は残念でなりません。