監査委員を議員から選出することに異議あり

任命議案に反対。いつもどおり

7月30日の臨時議会では、議員選出監査委員2名から例によって辞任届が出されたため、その後任候補者2名が区長より提案され、任命に同意を求める議案が出されました。「例によって」です。

議員の中から選出される監査委員の任期は「議員の任期満了時まで」と決められており、ふたりとも昨年5月に就任してから1年と少ししか経っていませんが、この日の午前中になぜか突然辞表が出され、慰留されることもなく次のふたりが候補として示されています。恒例のごとく。

監査委員の報酬についてのおかしな通例が昨年、条例改正によって是正されましたが(こちらこちら)、議員選出監査委員についての形骸化した制度については、議会関係者のだれもが周知の事実ながら、改善の糸口は見えません。

他議員が質疑でその点を指摘しましたが、区長の答弁は「それは議会で(議員が)自主的に話し合うこと」とし、議会側に「ボールが投げ返された」形です。

しかし当の議会側では、民主と自民(系)を中心とする17人もの大連立会派が結成されたことを見ても、民主的に運営される議会からはむしろ遠ざかっているような感がします。

議案に対しわが会派はこれまで同様、反対しました。理由は下の2点。

監査委員に課せられる任務は、議員ならだれでも通常の議会活動の中で行っているのだから、監査委員に議員が入るのはおかしい。また、議員として予算に賛成または反対をすでに表明した者が、公平な視点から監査を行うことができるとは思えない。

以上の点が定められた地方自治法自体に異を唱えるものだからです。