都教委、中学校教科書に育鵬社と自由社を採択!

やっぱり…「つくる会」系を「振り分け」た姑息、卑劣

7月28日、都教育委員会は、来年度から4年間使われる中学校の教科書として白鷗高校附属中をふくめた都立中高一貫校10校すべての歴史と公民に「育鵬社」版を採択しました。

特別支援学校20校については歴史が「育鵬社」、公民が「自由社」と、いずれも「新しい歴史教科書をつくる会(つくる会)」系が選ばれたのは、半ばあきらめていたとはいえ、その姑息さ、卑劣さに怒りを新たにしています。

白鷗校附属中ではこれまで2004年、05年、09年と「扶桑社」の歴史と公民の教科書が採択されて押しつけられてきました。扶桑社が内部分裂をおこし「育鵬社」と「自由社」にその勢力が二分されて迎えた今回の採択では、都教委がどのような判断をするのか注目していましたが・・・やっぱり。

26日に教科書採択が行われた世田谷区の教育委員会では、「自由社、育鵬社は、特定の思想で編集されている」「このような論争のあるものを教室に持ち込むのは問題」というようなやりとりがされたそうです。全くそのとおり。

6月に済美教育センターで開かれていた教科書展示会に行き「公民」の教科書を見比べてみました。どの社も巻末に資料として法令集を載せていますが、育鵬社と自由社のみ、「武力攻撃事態法」があり、自由社には「海賊対処法」が。

戦争好きに育てたいとしか思えません。大人だって知らないような法律が中学生の教科書に必要とは思えないし、異様です。天皇讃美、憲法を改正すべきことのように誘導させる編集も共通していました。

都教委は、特別支援学校では実質的に教科書が使われることがあまりないのをいいことに、自由社にも「分け前を与えた」ということです。なんという恥ずかしいことでしょうか。都民が石原都政を選択した時点で予想はしていましたが。

杉並区の教科書採択日は8月10日と発表されました。今度こそ、杉並から「つくる会」を一掃する結果になりますように!