「生きにくさ」抱える人の自立支援活動が増えてきた

「草の根市民基金・ぐらん」2011年度選考会開かれる

草の根市民基金・ぐらん」の2011年度助成を決める選考会が2月4日に開かれました。「原発都民投票」の活動や16日から始まる区議会の準備に時間をとられ、だいぶ日にちが経ってしまいましたが書いておきます。

社会問題の解決や市民によるまちづくり活動など、社会をよくしようとさまざまに活動する団体に対し意志ある市民のお金を使って助成を行っている「草の根市民基金・ぐらん」は、「日本でもっとも歴史のある『市民ファンド』」だそうです。

選考が公開の場で行われることと、助成後の報告がされること、助成団体同士、また団体と市民の交流を大事にしていることが「ぐらん」の特徴。私は4年前から「ぐらん」に運営委員としてかかわっています。選考会や交流会に参加することが楽しみです。

今回の選考は、「アジア草の根助成」1件と「都内草の根助成」300万円分の助成先を選ぶこと。応募団体の中から事前の書類審査を通過した団体が当日プレゼン発表するのを見てから、投票で決めます。

「アジア」部門で助成先に選ばれたのは「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」、「子どもが子どもを支援する国際協力」が合言葉のNPO法人。インドのとある村の保健教育・健康改善プログラム実施活動が評価されました。

「都内」部門では7団体が助成対象に選ばれ、私が注目していた「監獄人権センター」も得票数第2位で助成金をゲットしました。2年前には受刑者とボランティアとの文通プロジェクト活動に対する資金援助を求めて応募していましたが、惜しくも選考会で選にもれたNPOです。

ダントツ1位は「NPO法人キズキ」という団体の、不登校・中退経験者むけの居場所をつくり受験を支援する活動。プレゼン発表した若いリーダーの熱弁が説得力抜群でした。

うつ病や精神疾患などもふくめ、何らかの「生きにくさ」を抱える人の自立を支援する活動が、このところ増えてきた実感があります。そういう社会のニーズがあるということです。