「原発都民投票」条例案、否決に!

32万人の意思を踏みにじった都議会

いま開会中の都議会定例会で最大の重要案件だった「原発住民投票条例」議案。日本中の注目と関心を集めて審議が行われた総務委員会でしたが、賛成少数で否決という結果になりました。20日の本会議でも否決されることが確実です。落胆しています。

私も含めて活動グループは、市民がつくった原案を理想的と考えていたので、民主党が「16歳以上と在日外国人の投票要件を外す」などの修正案を提出すると聞いたとき、実はがっかりしました。

原発は命にかかわることだから、16歳以上の子どもも外国人も「都民」として賛否が表明できる、というのはこの条例案の白眉でした。でもまさにこの点について都知事は懸念を示し、民主の修正提案もその点を斟酌してのことでした。

そして「がっかりではあるけれど条例が成立するなら否決されるよりずっといい」と思い直して審議の行方を見守ってきたのですが。

委員会の議論ではその修正案すら退けられ、直前まで賛否を明らかにしなかった公明党が石原+自民べったりの判断を下したため、賛成は民主、共産党と「生活者ネットワーク・みらい」だけとなりました。

32万3,076筆の署名という重さを、その裏で署名できなかったり署名したが無効とされたりした人たちの意思の重さを、都議会というところはこんなにも簡単に踏みにじるのか、という怒りでいっぱいです。

大飯原発再稼働といい、原発都民投票といい、一般市民の意思が軽んじられてばかりの、いまの政治に対して、私たちが次にできることはなんだろう…?