児童会・生徒会が「子ども力」でいじめを克服できたら
学校災害に関連して「さすまた」の質疑の中で、私の「先生が子どもを守るために身体を張らなければならないのもおかしいと思う」という発言に対し、周囲の議員席から大きな非難のヤジが飛んできました。
以前、暴漢が侵入した学校で子どもの身代わりに刺されて命を落とした教師がいました。「さすまた」を配備して暴漢に備えるとしても、そんなことがあっていいわけではない、子どもの命が大事なのは当たり前の話で、と要は言いたかったのですが、誤解されたようでした。
児童会や生徒会がいじめを自分たちの問題として解決しようと活動する事例はないだろうかと思いました。児童会・生徒会は学習指導要領に位置付けられているので、設置されていない学校はない、とのことです。
部活動と同じように学習活動の扱いだそうですが、各学校のHPではどういう活動が行われているのか見えません。
児童会・生徒会は、子どもも社会的な存在であり、地域の中の重要なメンバーだという自覚が育まれるしくみだと思いますが、学習指導要領では「自治を学ぶ」という言われ方はしていなくて、「自治的」という記載があるだけだそう。
意外でした。児童会・生徒会で「自治」を学ばないなら、子どもたちは「自治」ということをいつ学ぶのでしょうか。
でも杉十小の事故があった後、子どもたち自身が学校の安全点検をしようとか、2度とこんな事故を起こさないようにみんなで考えよう、というような取り組みを児童会活動としてやったそうです。
深刻ないじめは大人が介入して解決に動かなければならないのは確かです。でも子どものいじめは、初期の小さなうちは子どもにしかわからない世界があり、その世界の中でいじめの芽が生じるのではないかと思います。
子どもには担任教師や学校の大人の知らない世界があって当然です。だとすればその段階で解決できるのは子ども自身以外にありません。いじめの問題を児童会や生徒会として取組み、「子ども力」で解決していこう、克服しようという活動ができたらすてきなことではありませんか。