どっこい生きてます都会の生き物たち

井の頭公園で

絵に描いたようなさわやかな秋晴れの10月12日、東京・生活者ネットワークが企画した都会の生き物探しツアーに参加しました。 

井の頭線の久我山駅に集合し、神田川沿いに三鷹台まで歩き、一駅間は電車で移動して井の頭公園内を歩く、というコース。善福寺川沿いは日常的に通りますが、杉並区の南端を流れる神田川に沿って歩くのはたぶん初めてです。 

自然観察のプロ、NPO法人・東京ネイチャーランド理事長の伊藤賢治さんを講師に、都会に生息する動植物について教わりながらの現地調査。議会は終わったしお天気はいいしで、お弁当を持っての遠足気分です。 

川の中のコイ、フナ、カメ。川面のミズシマシ。川沿いに巣を張ったクモ、アカトンボ、アカタテハ。いろんな昆虫。いろんな草、いろんな樹木。 

それぞれに名前があり性質があり、匂いを放ち、呼吸する。ふだん全く意識することがないのですが知識と自然体験の豊富な伊藤さんの話は目からウロコの逸話の宝庫。なかなかどうして、都市空間にも多種多様な生物が生きています。 

杉並区にたくさん生息しているというタヌキが見つかるといいね、というのがこの企画の目的のひとつ。区内で環境活動する人の中にタヌキマップを作成している人がいるので、わが区に「タヌキが生息している」ことは知っていましたが、杉並区は23区中で一番、目撃情報が寄せられる件数が多いのだそうです。

 

結果としてタヌキにも、ハクビシン、コウモリにも遭遇できませんでしたが、昼間に危険を冒して町中に現れることはあまりないのでしょう。今度は夜の観察会も、また冬の自然観察はどうだろうかと、仲間とアイデアを膨らませています。