久米川のほっとスペース「まちの縁がわ本町」でランチを
は、生活クラブ生協の組合員同士の援助のしくみ、共済制度が発展する形でできた事業体です。そしてACTが掲げた「ほっとスペース構想」は、だれもがほっとできる居場所づくりのこと。
これまでに板橋区、国立市、東村山市でほっとスペースが誕生し、居場所としての「スペース事業」、身近な相談を受ける「相談事業」、くらしのちょっとした手伝いをする「ほっとサービス事業」を展開しています。
ランチを提供するコミュニティカフェが好評という東村山市のほっとスペースに10月16日、杉並の仲間たちと見学に行きました。
「まちの縁がわ本町」と名付けられたそこは、西武新宿線・久米川駅から歩いて5分、市役所に向かう一本道の途中に昨年新築され今年3月に開業しました。運営はワーカーズ・コレクティブ(WC)、メンバーが出資し協同する働き方で、法的には任意団体です。
木の壁に木の床、ほんのり木の香りがする心地よい1DKの空間は、訪れた私たち9人とWC代表の香丸眞理子さんが座るともういっぱい。決して広くないのですが、通りがかりの人がけっこう足を止めたり、のぞきこんで行ったりと、「立ち寄ってみたくなる」雰囲気があるようです。
月曜から土曜まで午後は太極拳、ペン習字などのプログラムが企画されていますが、人気があるのはランチ。生活クラブの食材を使って1食500円は安すぎる、と私たちは心配のあまりつい言ってしまいました。
いくら大家さんが好意的とはいっても、黒字経営でなければ事業を継続していくことはできません。
香丸さんは以前ACTの理事長だった人。「ここをいつか地域福祉の発信拠点に。また高齢者や障がいのある人の仕事の場に」と夢を語る口は雄弁で、目が輝いていました。