「暴走老人」の都知事辞職、歓迎します

新しい小松久子のポスターの前で 

石原知事、辞職。そのニュースは10月25日の午後、外出中に仲間からの携帯メールで知りました。あわてて用事を済ませて帰宅し、すぐにテレビをつけて記者会見の映像にそのままくぎ付けになりました。 

都政でやるべきことはやり尽くしたと言い放ち、自分の野心を遂げるためにやりかけの大事業を放り出す身勝手さ。 

尖閣問題に火を点けて日中関係を最悪の状態に陥らせた張本人の自覚も反省も、自分を支持してくれた都民へのお詫びすら爪の先ほどもなく、恐怖知事のイメージを裏切ることなく都政を去ってゆくこの人には、最後まで共感を抱くことがなかったなあ…と一種感慨にふけることしばし。 

国政への転身をねらって突然の首長辞職、というのは前にもありました。杉並区の前区長がやめたのがそうでした。なんだかもう遠い昔のようですが、2年少し前のことです。 

前区長は今まだ国会に議席がなく、自ら創立してその当時に党首の座にあった政党は解散、つい先ごろ別の新党に合流したところです。石原氏の新党はどんな運命をたどることになるのか。 

でもそんなことより私の最大の関心事は「次の知事」のこと。「これで『よりましな』知事が生まれることになる!」という熱い期待です。原発に頼らないですむ都政をめざし子どもに対等なパートナーとして接する女性がいいと思います。 

男性なら、少なくとも女性を見下し暴言を吐かない人、人権の何たるかを知り「謙虚」という言葉を知っている人でなければ困ります。 

暴走老人の突然の辞職は無責任だとは思うものの、じつは大歓迎している人は私だけではないでしょう。