2012師走選挙 小選挙区マジックで自民大勝、女性比圧倒的ダウン↓
ある程度覚悟はしていたものの、12.16選挙の結果は都知事、国政のいずれもまったく不本意な結果に終わりました。都知事選での宇都宮けんじさんの、予想以上に大差をつけられての落選、衆議院での自公圧勝。
小選挙区で民主党の議席が次つぎと自民党に反転していくさまは、オセロゲームを見るようでした。生活者ネットは杉並(東京8区)では民主党の円より子さんを推薦し応援しましたが、自民前職の圧倒的強さには及びませんでした。
なんという選択を日本人はしたのだろう、民主党政権下で不十分ながら進んできていた情報公開、「子ども・若者」施策や精神障がい者の地域移行、「新しい公共」の実体化、…などはどうなってしまうんでしょうか。
自衛隊の「国防軍」化、憲法改定、対アジア強硬策、原発路線の維持…など安倍氏がやりたがっていたことは、日本人の多くが望んでいることなんでしょうか。
どうしてもそう思えません。深夜までテレビの速報を見ていて翌朝起きると、選挙ショックのせいなのか声が全然出なくなっていたので自分でも驚きましたが、落ち着いて数字を見てみると、自民党が票を増やしているわけではありません。
票数も得票率も増えていないのに議席数を劇的に増やしたのは、小選挙区制度のマジックとしか思えません。非自民のいわゆる浮動票が「割れた」結果です。それでも勝ちは勝ちですが、なあんだと思ったら安心して声が出るようになりました。
男女比はどうなったかとチェックしてみると、この前まで衆議院480人中54人で11.3%だった女性議員は、38人7.9%にまで減っていました。442対38。圧倒的男社会。どうりで、当選者の顔ぶれは男性ばかり。
それにしても悔しいのは「宇都宮都知事」が実現しなかったこと。
投票日前夜、新宿西口に集まった無数の市民を前に宇都宮さんが開口一番、「選挙戦の17日間、ボランティアで活動してくださったみなさんを私は誇りに思います。みなさんと一緒に戦うことができて幸せでした」と言ったことを、忘れません。そういう人にこそ、知事になってほしかったと心底、思います。