すぎなみ夜間塾、「いじめ」テーマに開催
ここのところ、いじめを考える会に参加することが続きました。11月に杉並・生活者ネットワークが主
催した学習会のことはこちらのHPで報告されています。
杉並区では12月19日、済美教育センターが不定期で開講している「すぎなみ夜間塾」が「いじめ」をテーマにパネルディスカッションを開催し、子ども家庭支援センターや校長など区関係者がそれぞれの取組みを報告しました。
その中で、天沼中学校長の藤川章先生が、前任校の中瀬中での生徒会活動について報告したことが印象に残りました。生徒会がいじめ克服に知恵を絞り「ことば」の暴力追放に取り組んだ試みです。10月の決算委員会で質疑を行った「児童会・生徒会によるいじめ問題への取組み活動」(こちら)が、実際にこのように行われていたんだとわかって、わくわくして聞きました。
区関係者に交じって「チャイルドライン」関係者にもパネリストとして参加の機会が与えられたのは、杉並区で「チャイルドライン」の活動を始めようとしている者(私をふくめ準備会のメンバー)にとって、願ってもない宣伝のチャンスでした。
代表理事の太田久美さんが、電話をとおして把握できた子どもの厳しい現実を伝え、「行政の立場でない」第三者機関が子どもの声に耳を傾ける活動の大切さをしっかりと語りました。そして「杉並区でもチャイルドライン準備会が立ち上がり活動を始めた」ことをアピールしてくれました。
また「いじめがいつ・どこで・どのように起きているのか」実態を調べてほしい、という太田さんの提案には、なるほどと思わせられました。
済美教育センターの「教育SAT」として登壇したのは、中学校長を退職された下嶋光豊先生でした。以前、校長室にうかがったとき気さくにドリップコーヒーを淹れてくださった下嶋先生は、「学校の解決力を支援するのがSATの役目」と明快に述べ、頼もしく感じました。
「すぎなみ夜間塾」は学校の教師などを対象にしているようですが、もっと広い会場を使って多くの参加を募ってもいいのに、といつも思います。ただし今回のいじめについては、「子どもの権利」や「行政のしくみ」などの視点からも考える余地があると思いました。