そね文子の予算特別委員会での質問「子宮頸がんワクチン法定化はやめて」

3月6日より始まった予算特別委員会。7日に生活者ネットのそね文子が「子宮頸がんワクチン」について質問したことの反響が大きく、問題の重大さにあらためて気づかされています。

 2月初旬にある女性から入った電話が発端でした。その人は2012年6月議会のそね文子の一般質問の内容を区議会HPの会議録(こちら)で読んで、その答弁が「事実と違う」と連絡してきたのです。 

「区で予防接種が始まってから、副作用の報告はあったのでしょうか」という質問に対する答えは「助成開始以降の重篤な副反応の事例については、指定の医療機関からは報告を受けておりません」というものです。杉並区での副反応はゼロ、とこの時だれもが思いました。ところが事実は違っていました。 

その人の話は衝撃的でした。 

2011年10月、当時中1だった娘さんが子宮頸がんワクチン「サーバリックス」を接種した直後から腕のしびれに襲われ、それは脚から背中から、全身の痛みにひろがり、自分の名前も言えない、数も言えない時期があり、歩行困難で車いす使用になり1年3か月も学校に行けなくなってしまいました。

 今年になって学校に行けるようにはなりましたが、いまも完全にもとの健康な状態に戻ったとはいえない状況です。体調が安定せず、日によっては頭痛がひどくて早退することもあるうえ、脳に変調がみられることは、14歳の少女の母親として不安でたまらないだろうと想像します。 

もちろん区は知らないどころか、職員が実際に娘さんを見舞い、その人と何度も連絡を取り合っていました。それなのに「副反応の報告を受けていない」とはどういうことなのでしょうか。 

子宮頸がんワクチン接種について、杉並区は「全国に先駆けて無料化を実現」したと盛んに喧伝し、2011年12月議会に、国の方針を受けて接種対象を広げるための補正予算がかけられたことがありました。その議案が付託された総務財政委員会で、じつは私も副作用についての質問をしていました(こちら)。 

「子宮頸がんワクチンに関して、事故を含め問題などは起きていないでしょうか」という私の質問に対する答弁は「区のほうに、一部腕のはれとか痛み等、そういったような事例については報告を受けております」というもの。そこで続いて「特に大きな問題ではないというふうに確認していいですか」と私が聞くと「今現在認識しているものについては、そういうふうに認識しております」と答えています。 

この時点ですでに、家の中で起きられずとても登校できない状態だった中1の少女を、菓子折りを持って自宅までお見舞いに行った当人が「大きな問題ではない」と答えていたこと。これをどう理解したらよいのでしょうか。 

そんなことがあり、事実を確認して少女とその家族への補償問題やワクチン被害者救済のしくみを求める…などさまざまな問題について、そね文子は質問し「ワクチン接種の法定化をやめるべき」と主張したわけです。