細川もりひろさんに都知事になってほしい
都知事選の投票日が近づいています。東京・生活者ネットワークとしては「脱原発を掲げ古い政治の殻を破る」候補者を推すとして「自主投票」を決めていますが、都議会生活者ネットワークの3人は「細川もりひろ」さんを応援しています。
細川さんは「どの政党からも推薦・支持は受けない」としているので、誰からも頼まれたわけではなく自主的な応援です。
元首相の細川さんが、同じく元首相の小泉純一郎さんに強く推されて立候補すると聞いたときは、この人の本気度が分からず半信半疑でした。でも立候補表明の記者会見をテレビで見たとき「あ」と思ったのは、「いままでのような大量生産・大量消費、経済成長至上主義でやっていけるのか」と発言したからです。
それは、シングルイシューとしての「脱原発」ではなく、2月4日付で公表した見解にもあるように、原発という理不尽なシステムを存続させてきた巨大な利権構造そのもの、その社会のありように対する異議申し立てでした。
2人の元首相がそろって「自分たちのやってきた原発推進政策はまちがっていた」という。およそ政治家というものは「自分がまちがっていた」などと決して言わないものなのに。そして堂々と現政権を批判し、「原発ゼロ」を高々と掲げる。そんなことがありうるとは思いもよりませんでした。
立川、吉祥寺、中野…などでの遊説を実際に聴き、「省エネと自然エネルギーの活用で原発をなくす」という言葉に深く共感しています。聴衆の多さにも驚きました。ものすごい人、人、人…。動員もされないのにこれだけの人が集まり「原発ゼロ」の訴えに耳を傾ける。これは歴史的事件だと思いました。
安倍政権の暴走が激しさを増すいま、都知事の構造は前回とは変わったと思います。すなわち、都政の課題に取り組むだけでなく、国政に影響を及ぼすことのできる都知事、「脱原発」の理念を強く発信できる知事が必要なのだと思います。細川さんほど、それにふさわしい人はいません。
ぜひ、細川護熙さんに都知事になってほしい。選挙戦終盤にかけて同じ思いがもっと多くの人にひろがり大きなうねりになってほしい。わたしはそう考えています。