公営企業会計決算委員会の質疑より1 ~駅トイレの快適さは町の好感につながる

過日、日暮里・舎人ライナーを利用したとき。往復の車内で、乗客同士の会話に、韓国語や中国語、ポルトガル語かスペイン語と思われる言葉が聞こえ、住民なのか旅行者なのかは不明ながら外国の人が多く利用するのだとわかりました。

 都営地下鉄でも外国人旅行客を目にしないことはありません。そこで、都交通局に対し、外国人が都営交通を利用する場合の駅構内施設の利便性や配慮の必要なことなどについて質問しました。

 都営鉄道の駅の主要施設等の案内サインは、日本語、英語、中国語、ハングルの4言語で併記し、ピクトグラムでも表示しているそうです。しかしトイレはどうでしょうか。トイレは国によって、また、その土地の事情やインフラの整備状況によっても使い方が異なるもので、外国で戸惑ったという話をよく聞きます。

 特に水の流し方など、手の形のイラストだけで何も文字サインのないものは多く、外国人に「手をかざせば水が出る」とわかるだろうか、と思います。どのボタンを押すのか、レバーを下ろすのかひねるのか引っ張るのかわからないことも、サインやマークがどこにも見当たらないこともよくあり、不親切です。

 トイレの水を流す形式・デザインが世界共通でないため、どこをどうすれば「水を流す」ことができるのか、「一目でわかる」ようなサインが必要だと思います。

 駅に限らず、公共施設のトイレが衛生的で清潔感があり快適、ということはその町の好感度に大きく貢献し、その土地のイメージアップにつながります。そして使いやすさの前には、使い方がわかることが最低限、必要なことです。「見てわかる」サイン表示をさらに工夫し、表示をふくめてユニバーサルデザインを追及するよう当局に求めました。