公営企業会計決算委員会の質疑より10 ~防災の備えマンホールトイレ、杉並に736か所
震災が起きたとき、一番心配なことは断水した場合のトイレの問題ではないでしょうか。下水道が復旧するまでの間、トイレの機能を備えておくことは非常に重要です。マンホールを利用して設置するマンホールトイレの数を十分に確保するべきです。
マンホールトイレを設置できるマンホールは、避難所などの周辺で区から要望があった場合に、協議の上で指定できるとのことです。設置できるマンホールには条件があり、下水道管内にし尿が堆積しない程度の水量があり、道路交通や応急活動などの支障とならない場所が対象です。それを下水道局が指定しています。
杉並区内のマンホールトイレの指定か所は、2014年度末累計で736か所とのことです。案外多い気がしますが、このマンホールトイレのことは案外知られていません。東京都が全戸配布した防災ブック『東京防災』の中にも記載がないのは意外でした。
マンホールトイレは、防災訓練などに参加したことのない人には想像もできないのではないかと思います。しかしトイレは被災後の生活に欠かせない重要な問題であり、マンホールトイレは解決策の一つとして避難生活の安心につながる施設だと思います。下水道局も情報提供に協力してほしいと考え、要望としました。