公営企業会計決算委員会の質疑より11 ~災害時の備え 応急給水と給水訓練のこと
都内の給水拠点は207か所に整備されています。震災などで断水した際には、この給水拠点と車両輸送、消火栓等の3種類で災害時給水ステーションを開設し、応急給水が実施されます。
給水拠点では区市町または都が資器材を設置し、区市町が応急給水を実施します。車両輸送は、飲料水を避難場所まで運ぶのは都で、消火栓等を活用した応急給水は、水道局があらかじめ区市町に貸与した資器材を区市町等が設置し、応急給水を実施するのも区市町です。
また消火栓等を活用した応急給水は、学校や地域住民などと連携し、消火栓の開栓方法や資器材の組み立てなどの訓練を行っており、2014年度は31回実施しました。
トイレと飲料水が確保できれば、とにかく最低限の安心はクリアされますが、防災の心構えのひとつとして、給水の訓練は重要で、水道局は地域の自治体と連携による訓練を行っています。給水拠点で、仮設給水栓の設置や給水袋への充水・運搬などの訓練を行っており、2014年度は90回実施したとのこと。
これらの訓練の一部では、給水車等を使用した車両輸送訓練もあわせて実施しました。さまざまな訓練を実施することで、応急給水の実効性を高めていると言います。
この給水訓練で水道局が配っているリュックサック型の非常用飲料水袋が、評判がよいのです。給水車に搭載して訓練参加者に配っているようです。市販品もあるようですが、給水車に十分な数を確保し、便利な防災グッズのひとつとしてもっとアピールすればよいのに、と思います。