始動した小池都政 注目の都議会は28日に開会

福島の納豆屋「劇場型」選挙で圧倒的勝利をおさめ就任した小池百合子都知事。就任後も、都政改革の機関をさっそく創設し、リオオリンピックの最終日には五輪旗のハンドオーバー役を和服姿で務め、帰国後は間を置かずに築地市場の豊洲移転時期の延期を発表するなど、マスメディアの視線を常に集める手法には目を見張らされるものがあります。

有害化学物質による土壌汚染を抱えた豊洲という土地への市場移転については、生鮮食品を扱う以上、安全性に問題ありとして生活者ネットワークは都議会の中で反対の立場をとってきました。しかし一方で、開場から80年経過した築地市場の老朽化も、防災面や衛生管理の面から深刻であり、土壌対策が相当程度に講じられ移転準備が急ピッチで進められていたこの時点での延期決断は、疑問に思うところがあります。

小池知事はまた、2020東京五輪の経費縮減に向けて調査検討に着手したほか、知事報酬半減の制度を次の定例議会にはかることを明言し、都政刷新を印象付けています。

知事と都議会との向き合い方についてもワイドショーで連日取り上げられるため都民の関心が高まっているようです。第3回定例会は9月28日に開会し、このとき知事が行う所信表明演説が、まずは注目すべきポイントです。それを受けて、生活者ネットワークとして私が一般質問に立つ予定です。ぜひ傍聴においでください。

*写真は東京・生活者ネットワークの視察で訪れた福島県伊達郡川俣町の納豆工場「山木屋」で(8/25)