2020年目前 求められるLGBT配慮の具体策~5月29日の文教委員会の陳情審査より②
5月29日、都議会文教委員会で「東京2020大会における性的少数者への配慮に関する陳情」について審査が行われました。東京五輪大会でのLGBTへの配慮を求める内容です。次のような意見を述べて採択を主張しましたが、結果は不採択となりました。
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性的指向・性自認を表す言葉としてこの間に急速に広まってきたLGBTに対する配慮があらゆる場面で求められるようになっていますが、これまで日本では、この分野での社会的整備が国際的に後れを取ってきました。2020年のオリンピック・パラリンピック大会開催を目前として、社会のハード・ソフト両面における受け入れ態勢の整備が急務となっています。
今年3月、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事会は、委員会のワーキンググループにおいて検討が進められていた「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 持続可能性に配慮した調達コード」を承認しましたが、その中で、性的指向・性自認に関する規定が明文化されました。
LGBTの人権問題に取り組む団体「性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会」は今年4月、声明を発表し、組織委員会が承認した調達コードに、性的指向・性自認による「差別・ハラスメントの禁止」がオリンピック憲章の理念の下に盛り込まれていることに対し、積極的に評価できる内容としています。
いま必要なことは、その具体的な動きが促進されることです。本陳情はこの調達コードの考え方に沿うものであり、採択すべきものと考えます。
本陳情の趣旨はこの東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の考え方に沿うものであり、趣旨採択すべきであることを主張し、都議会生活者ネットワークの意見といたします。