悪夢の衆院選 立憲民主躍進と大河原さん当選に救われた思い
そもそもなぜ9月28日、臨時国会が開会したと思ったら即解散することになったのか。衆議院の任期満了まで1年以上あるのに。安倍首相が「森友、加計学園問題の疑惑をめぐる国会での追及から逃れる」ためであったことは間違いありません。しかも民進党が不祥事続きで離党者が相次ぎ、この時期ならばぼろ負けにはならないと計算したのでしょう。
許しがたい暴挙です。しかし10月22日に衆議院選挙は行われ、自民党の大勝という結果に終わりました。大勝どころか自民・公明の与党勢力だけで議席の3分の2を超えてしまい、憲法改定を国会で発議するに十分な数を確保してしまいました。悪夢のようです。
このような中、「まっとうな政治」を掲げて急きょ立ち上がった立憲民主党の雄姿はどんなにまぶしかったことか。「草の根からの民主主義」「政治を一緒につくっていきましょう」という呼びかけには心を揺さぶられました。その躍進で「3分の2」に一矢報いることができ救われた思いです。
けれども新党立ち上げを迷っていた枝野幸男さんの背中を押したひとり、吉田はるみさんは残念ながら当選に一歩及びませんでした。野党候補者が吉田さんのほかにも出ていたためにリベラル票が分散されてしまったことが悔やまれます。
一方、北関東ブロックの比例区で立憲民主党から立候補した元参議院議員で、かつ元生活者ネット都議の大河原雅子さんが当選を勝ち取るという、思いがけない快挙を遂げました。大河原さんという、私たちにとって今後の国政との確かなパイプができたことは貴重な収穫でした。