子どもと人権– category –
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里親委託 「子どもの最善」めざし拡大を ~決算特別委員会の質疑より⑩
東京都の社会的養護の取組は、2011年に発覚した杉並区での里子死亡事件が契機となって大きく進展したと聞いています。2010年に、里子として育てられていた3歳の女の子が養育家庭で亡くなった事故について、1年後に里母による暴行の容疑が明るみに出て、社... -
子どもの学びを応援するしくみに期待する ~決算特別委員会の質疑より⑨
生活者ネットは、児童養護施設を出た後に継続して自立を支える「アフターケア」について、これまでも質問してきました。いきなり社会に放り出すのでなく、その前に相談に乗ったり、さまざまなサポートをしたりする自立支援コーディネーターが全施設... -
社会的養護 里親制度の周知にもっと工夫を ~決算特別委員会の質疑より⑧
子どもの養育が困難な親に代わって一定期間、社会のしくみの下で子どもを養育する社会的養護。そのめざすべきは、第一に子どもの権利条約で保障された「子どもの最善の利益」です。安全で安心できる環境で愛着が形成され、社会性の発達を促す場となること... -
弁護士と子どもたちがつくる「もがれた翼」、演劇のちから
8月23日 (土)、東京弁護士会の弁護士を中心に子どもたちも一緒につくる芝居「もがれた翼2014」をみてきました。「もがれた翼」は、子どもの権利条約が批准された1994年に最初に上演され、それから毎年、内容を変えて上演されてきました。少年非行、児童虐... -
「アンネの日記」を知ることは「ガザ」を考える妨げにならない
この夏、劇団民芸の舞台劇「アンネの日記」を見てきました。民芸がこの芝居を上演してきた歴史は長く、初演は1956年といいます。アメリカで初めて劇化上演されたのが55年、翌年にはもう日本で上演というのは、当時としては異例の素早さだったでしょう。 ... -
都立高校の入試で多発した採点ミス~文教委員会の質問より
都立荻窪高校の2014年度入試において、採点ミスが発覚したことが発端でした。では他校はどうかと再点検した結果、なんと過去2年間に2211件ものミスがあったことが確認されました。文教委員会で教育庁の報告があったことを受け、6月20日の文教委員会で質疑... -
子ども施策としてのいじめ対策 権利条約を踏まえた取組みを~都議会一般質問より①
今年は「子どもの権利条約」批准20周年にあたりますが、いじめ、虐待、犯罪被害など、子どもを取り巻く痛ましい事件があとを断たず、条約の理念は生かされていません。 1989年の国連総会で採択された「子どもの権利条約」は、世界中の子どもの人権が尊重... -
性差別議会で「いじめ防止条例」が可決というジョーク
あれからそろそろ1か月。6月18日、都議会で女性議員による一般質問の最中に男性議員が性差別ヤジを浴びせた事件のことです。当時は連日、新聞、週刊誌、テレビなどの取材陣が都庁に殺到し大揺れに揺れた都議会でしたが、いまはすっかりなりを潜めて... -
子宮頸がんワクチン副反応はもはや薬害問題だ
人を健康にするためにこそあるべき薬が、巨額のビジネスマネーを動かす「金の卵」として、女の子たちの健康をふみにじり、家族も巻き込んで苦しみを背負わせる原因となっています。子宮頸がんワクチンの副反応問題は、いまや薬害問題である、といわなけれ... -
なぜ防げないか子どものネグレクト死 大阪事件と厚木事件
神奈川県厚木市で男の子の白骨死体が見つかった事件の衝撃は、2010年に大阪で母親が幼い姉弟の2児を放置し餓死させてしまった事件を思い出させます。いずれも親の養育放棄が子どもを殺してしまった、2つの事件はよく似ています。 9年ものあいだ放置された...