「評価しないおとな」学校司書に持続可能な処遇を

2010年9月23日 21時16分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

2010年第3回定例会 議会質問より⑥

司書が配置され本の整備が進行中の井荻中
司書が配置され本の整備が進行中の井荻中
学校司書の配置が今後広がっていくと、学校同士、学校と地域図書館との本の行き来など、活発な物流がスムーズに行われるような体制が求められることになります。済美教育センターの支援体制もより強化させていく必要があります。

ところで「子供読書活動推進計画」で約束されている電子ネットワークは、いまだにつながっていません。その整備スケジュールや、「学校図書館運営計画」作成状況の確認と計画の実施スケジュールについて、区の見解を問いました。

質問の最後は、学校司書の待遇の問題です。杉並区に採用されたみなさんは、有能であることもさることながら、在任中にすこしでも成果を上げようと使命感をもち、必死で努力しています。

ところが待遇は1日6時間勤務のパートタイマーで月収17〜18万円。昨年も今年も、緊急雇用対策として国や都から交付された財源を充ててやりくりした結果ですが、十分とはいえません。若く有能な有資格者が働き続けられるような処遇とすべきではないのでしょうか。

先ごろ、OECD加盟国中2007年の国内総生産に占める教育費の割合が日本は最下位だったことが報道されましたが、子どもの教育にかける必要経費くらい、杉並区ともあろう誇り高き自治体が思い切って対処できないものでしょうか。

今年は22人分のうち11人分が区の教育費に位置づけられましたが、重要性を認めるのなら教育予算の編成時に当初から確保すべきですし、教育現場の専門職にふさわしい待遇に改善すべきです。

鍵のかかっていた図書室が、いつでも入れる居心地のよい部屋に変わり、ほしい情報があればそれを差しだし本の楽しさおもしろさを教えてくれる、しかもテストをしたり宿題を出したり点数をつけたりしない、評価しない人の存在ということ。

記録的な暑さだったこの夏には校内で子どもが自由に入れる唯一の涼しくて快適な空間だったこともあって、見違えるように魅力的な場所になった、と私のもとにも喜びの声が届いています。この取り組みが「持続可能な」ものとして、さらに充実させ発展させてほしいと最後に述べました。