17日、「地球温暖化を考える」集いに参加しました。温暖化について180度異なった理論を唱える学者ふたりの講演と、プラス区長のパネルディスカッション。博覧会の目玉イベントです。
学者のひとりはアラスカ大学名誉教授でオーロラ研究が専門の地球物理学者、赤祖父俊一氏。昨年来、山田区長に影響を与えたのはこの人でしょう、「温暖化の原因を炭酸ガスと決めつけるのは間違い」論者で「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」に反対の立場です。
もうひとりは東北大学教授の明日香壽川(じゅせん)氏。「温暖化の原因はCO2しか考えられない」といい、温暖化懐疑論に対する反対論を積極的に展開しています。文科省の費用で制作したという冊子『地球温暖化懐疑論批判』の執筆者で、この日の参加者に無料配布されました。
赤祖父理論は私の理解では「温暖化は人間の活動によるCO2のせいではなく、地球が小氷河期から持ち直している状態なので、地球が大変と脅かすことはない」というもの。むしろ地球の中心では冷え、南極の氷は増えている、といい「この学問は若い、まだわからないことが多い」とも。
これに対する明日香氏の批判は「省エネすると困る、化石燃料に依存する古い経済下の人の存在が日本の温暖化対策を遅らせている」と痛烈で、山田区長から「少数の議論であっても懐疑論を叩き潰すのはいかがなものか」と苦言が。区長は赤祖父氏寄りの発言が目立ち、論客のコーディネーター山口勝氏の発言に対するいら立ちを隠しませんでした。
でも私には「温暖化問題は基本的に南北問題です。」と言った明日香氏のひとことが一番深く胸の中に納まりました。私的にはこのバトルは断然、明日香氏のほうが勝っていたと思います。