「政府は事業着手を新たな経済対策に盛り込む方針を固めた」といいます。経済活性化のために公共事業を、ということだとしたら、ありうるような気がするのと同時に、これまでの悪しき事例の繰り返しです。
急いで新聞を開いて記事を探しましたが見当たりません。ウェブで検索してもそれらしい記事はなく、NHKのウェブサイトにあると人に教えられて見つけました。いわく—
「この事業をめぐっては、2016年のオリンピックの招致をめざす東京都の石原知事が建設の早期着手を国に強く要望しており、国土交通省も地元への環境の影響が少なく土地の所有者の許可がいらない地下40メートル以上の深さにトンネルを掘る方式での建設を検討してきました」。
「国交省は、今月中にも事業の着手に向けた手続きに入る方針で、長年懸案だった事業が動き出す見通し…(略)」。
まるでオリンピック招致と外環の早期着手が関係あることのようにいわれますが、外環は着手してから完成まで少なくとも10年程度かかる見通し、とニュースでも言っていました。どんなにがんばっても2020年までに道路が竣工・開通することはないのに、おかしな言い方をするものです。
でもそれよりもっとおかしなことは、国幹会議の予定はないと言っていた国交省に問い合わせると「これまでの方針と変わらない」、NHKニュースの言ったことは「わからない」と答えたことです。
国と都知事の熱意に温度差があるとこれまで感じてきましたが、そこへNHKも加わって情報が錯綜しています。なぜ外環についてはこういうことになるのか。どうなっているんでしょう。これってもしかして…リーク?
写真 善福寺公園 下の池の桜(4/4) 公園のすぐ近くに外環道が計画されている