再生可能エネルギー導入を区施設から

6月の議会質問から④

つづいて「再生可能エネルギー」に関する質問です。太陽光や風力による発電で生じたエネルギーはこれまで日本では「新エネルギー」という言葉で呼ばれることが一般的でしたが、水力や地熱も含めて世界的に「再生可能エネルギー」と呼ばれている状況に合わせることにしたようです。

東京都が先ごろ策定した「東京都再生可能エネルギー戦略」では、2020年までに再生可能エネルギーの割合を現在4.6%から20%に高めると目標設定しました。EUと同じ非常に高い数値です。都は実行策を示していませんが、環境先進都市を掲げる杉並としては都の目標を前向きに捉えるべきです。

太陽光発電装置の設置にかかる費用援助を、生活者ネットワークは毎年予算要望として挙げ、区もこれに応えて助成を継続してきました。行動計画では従来の太陽光に加えて風力発電への助成も検討するとしています。

隣の武蔵野市では数年前に本庁舎に太陽光パネル設置を実行し、また防災公園などでも照明灯に太陽光電気を使用しています。杉並でも庁舎等への再生可能エネルギー導入を積極的に進めたいものです。

杉並の本庁舎はコージェネレーション、雨水再利用、廃熱回収ほかさまざまな省エネ機器を使用しており、現在策定中の庁舎保全計画の中で照明等の改修についてESCO事業などの活用で省エネ推進を検討するとのことです。

さらに、昨年度の「風とみどりの施設づくり」の検討を踏まえ、今後区施設をつくるときは、屋上緑化・壁面緑化をはじめとする多様なみどりの創設、断熱・遮熱・通風における建築自体の工夫および省エネ設備・再生可能エネルギーの活用等により、環境に配慮した施設づくりを目指している、としています。

建設計画が進行中の方南小学校、高井戸小学校、(仮称)西荻地域図書館併設ゆうゆう今川館には太陽光パネルが設置されます。