「エコアクション21」に注目

6月の議会質問から③

事業所で実践する作戦として、環境管理システムの活用が行動計画に挙げられています。このシステムとしては一般にISO14001がよく知られていますが、自治体や大企業・大事業者向きで経費が100万から300万円かかると言われ、杉並に多い中小企業には負担が大きいのが難点です。

その点「エコアクション21」は登録の経費が40万円ほどですみ、中小企業に取り組みやすい認証制度でありながら環境省の策定による充実した内容として社会的評価が高まりつつあります。そこで「エコアクション21」の仕組みと特徴、また、区の事業者へのはたらきかけについて質問しました。

つづいて認証取得のための区の費用補助について。取得事業者が増えれば区にとってメリットがあるはずですが、区内ではまだ認知度が低いようです。ISOの認証取得費補助は上限100万円であるのに比べ、エコアクション21は5万円に過ぎないということにもよるのでは、と思います。

さてそのISO14001については、区は区長部局等が2001年10月に、また教育機関は2003年2月に認証取得し、区自ら環境配慮に取り組んでいます。

その成果として約1億6000万円の削減効果があったと最近ポスターで掲示されています。この5年間の努力は評価できるものです。そこでこの削減分を省エネ推進などの環境施策に使うべきと考え、区の見解を質しました。 

区施設ごとにかかった経費が建物の入り口付近に掲示されるようになり、区民に税金の使われ方が見えるので好評です。これと同様に、施設ごとの省エネ取り組み、CO2削減などの成果を掲示することが可能なのではないかと思い、以前にも委員会で質問したことなのですが、改めてたずねました。

施設ごとに示されることがその施設のいっそうの省エネ推進の励みとなり区民にとってはより身近に感じられ、施設を利用する際の省エネ行動の動機付けにもなりましょうし、区民の省エネ意識の高揚に役立つのではと思います。