未承認のものが混じっていても安全なのだからいいじゃないか、とはまたしても手前勝手な論理です。「安全上の問題があるから」全量検査をするのではなく、ルール違反だから、管理がずさんだから改善を求めてのことなのに、日本に「理解を求め」られても困るのです。
米国産コーンの全量検査となれば、穀物の輸入全般に影響を与えることは間違いありません。でもまちがっても、日本政府の対応が規制緩和の方向に動くことのないように、監視しなければなりません。
遺伝子組み換えの問題は、食に関する問題がすべてそうであるように、農業の問題でもあります。「食の安全」を重要な政策として一貫して取り組んできた生活者ネットワークは、都市農業と関連付けてこの問題を捉えています。
東京都では、生活者ネットワークの提案により「遺伝子組み換え作物の栽培に関する検討委員会」が設置されて3回会議がもたれ、都が策定予定の栽培指導指針に反映されることになります。
04年に食品安全条例が制定されたのも、生協などの市民活動団体とともに生活者ネットワークが15年も前から東京都に粘り強くはたらきかけた結果です。「生活現場の声を都政に」を実践する生活者ネットワークの議員が都議会にいなかったら実現しなかったでしょう。
だからどうしても、堀之内敏恵を都議会に送り出して、身近な生活現場にある問題を取り上げて都政につなげるための「市民の議席」を、杉並から獲得し確保しなければ、と思います。